新刊情報 ★★★★『グローバル化・健康福祉政策と公衆衛生・倫理』(現代公衆衛生学第2版)編集;松田正己

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本書は2010年3月の初版の改訂版である。公衆衛生学を学ぶ栄養士や公衆衛生看護(保健師、看護師)等の保健医療福祉分野の学生及び大学院生に必要なことを、公衆衛生の基本的な考え方、マインド、最新の動きや実践活動等に絞って紹介し、現代に生きる学生が、今の時代に役立つような公衆衛生学、必要とされる公衆衛生活動とは何であるかをイメージしてもらうことを目的に構成してある。
今回、3年半という比較的短い時間で、改訂版に取り組むことになったのは以下の理由による。

 

1.学生に分かりやすくと心がけて初版を作成し実際に3年間使用してみて感じたことは、現在の大学の2年生にとって公衆衛生学は内容が多岐にわたり、社会・世界・歴史等との関連性があるためか、多少、高度であったかと。また、基本的なことの解説が必要であることを痛感した。

 

2.そこで、改訂版では、授業の中で学生とともに試行錯誤して作り出した、①講義資料の図解、②国試対策につながるミニテスト、③そのための重要事項、を巻末に追加した。これらは、4年生の国試対策でも再度使用するものとなる。また、④疫学・統計については、苦手科目である学生も多いので、新たに章を起こした。これは、主に3年生で使用するものである。

 

3.この3年の間に起きた社会の変化には、①東日本大震災と福島の原発事故があり、技術と倫理の課題が大きくなってきている。また、②健康福祉政策では、健康日本21の第2期が開始、③国際的には肥満が大きな課題となり、国連がNCD対策に取り組み出し、栄養の重要性が更に高まっている。

 

4.そこで、改訂版では、新たに①序章、②1章、③8章、④9章を追加し、公衆衛生学の起源と福祉の関係をチャドウイックにさかのぼり検討し、功利主義の克服という倫理的テーマを導き出した。その過程には、英国の19世紀における新救貧法とディケンズという文学者が関係している。更に、2012年11月に行われた日本健康福祉政策学会の会長講演や、タイなど海外での公衆衛生への取組みをまとめてみた。

 

5.各執筆者にも、原稿を大幅に改定することをお願いし、よりシンプルな内容で、栄養に関連した公衆衛生をめざした。また、新たに4名の執筆者に加わって」いただいた。

 

                                  (初版及び本書の「序」より抜粋)



目次


第Ⅰ部 グローバル化・健康福祉政策と公衆衛生・倫理
 序章 変化に対応する公衆衛生・社会保障の歴史と倫理
 第1章 保健福祉システムを切り口とした保健サービスの再構築
 第2章 公衆衛生学のベースとしての自然史
 第3章 公衆衛生の科学と政策、技術と社会の倫理
 第4章 健康福祉政策としての公衆衛生と人権の課題
 第5章 健康福祉政策とヘルスポロモーションの理論と実際
 第7章 健康、福祉、介護とターミナル・ケア、スピリチャル・ケア
 第8章 健康福祉政策の再生
 第9章 タイのPrimary Health Care、ヘルス・プロモーションと地域保健・看護・情報システムの改革

第Ⅱ部 わが国の公衆衛生活動
 第10章 高血圧と減塩
 第11章 つながりを回復する食育の推進
 第12章 わが国における健康増進事業等の流れ
 第13章 静岡県における健康増進対策
 第14章 高齢者の運動の歴史と今
 第15章 健康福祉政策と市民参加
 第16章 計画づくりから始まる健康づくり事業
 第17章 地域づくり型保健活動と栄養士

第Ⅲ部 疫学・社会調査法
 疫学
 社会調査法

第Ⅳ部 図解 現代公衆衛生学
 図解 現代公衆衛生学
 国家試験のために覚えておきたい重要事項
 国家試験のためのミニテスト

以上

価格 3200円(本体)+税
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