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著者らは,在宅看護に関する科目を教授する上で,在宅看護過程あるいはアセスメントに関する参考図書が未だ少ないこと,市内の訪問看護ステーションへ複数の機関が実習している中で看護過程記録は様式も内容も様々である,という現状に気づきました。在宅看護護過程の図書が1冊あるととても便利であり活用したい、そして在宅における看護過程を展開する上での療養者及び家族の生活を視る、理解しようとする根底となる価値観、基本的な考え方は同じではないかと考え、初学者が活用しやすいものを目指して本書を作成しました。
 以上、初版の理念を引き継ぎ、本書は,第3版となります。初版は2015年3月発刊、そして改訂版は2019年7月に発刊しました。その間、看護教育カリキュラム改正、国家試験出題基準の改定、地域包括ケアの推進等、社会の動向や法改正がみられることも鑑み,本書の内容を見直してきました。本書の強みは、特に看護学生が実習で活用しやすいものとして、わかりやすくということを意識して作成してきたことです。

〇本書の特徴
在宅看護における看護過程の基礎的知識、看護過程の展開をわかりやすく章立てして示しています。看護過程の展開ではアセスメントから実施・評価まで順に示しており、その後に訪問時の行動計画・行動評価の章が独立していることも特徴です。

〇本書の活用方法
 第1~第6章までは看護過程の理論編です。第7章は看護過程展開の事例編です。訪問看護の実践の場でよく担当するであろうと思う事例を例示しました。
事例によって若干、書き方が異なっております(以下の通り)。
今回、新たに要支援高齢者の事例を加え、地域包括支援センターでも支援される可能性のある事例を想定しました。
表2

《目次》

第 1 章 在宅看護における看護過程(上田泉)
 在宅看護とは/在宅看護過程の概念/在宅看護過程の展開

第 2 章 在宅看護過程の展開―アセスメント(上田泉・深川周平)
 ・在宅看護過程のアセスメント/様々なアセスメント枠組み(上田泉)
 ・家族のアセスメント(深川周平)
 ・アセスメントのための情報収集の項目と視点(上田泉・深川周平)

第 3 章 アセスメント-統合 (青柳道子・水口和香子)
 統合と健康課題/統合のポイント

第 4 章 看護計画 (青柳道子・照井レナ)

 在宅における看護計画/看護計画の立案

第 5 章 実施・評価 (菊地ひろみ・照井レナ)

 看護実施のプロセス/在宅看護の実施/在宅看護の評価

第 6 章 訪問計画(村川奨)

 訪問計画とは/訪問計画の書き方

第 7 章 看護過程の実際―事例別の展開

 ・アルツハイマー型認知症の事例(水口和香子)
 ・医療依存度が高い末期がんの事例(青柳道子)
 ・医療的ケアを必要とする小児の事例(上田泉・松木由理)
 ・筋萎縮性側索硬化症(ALS)の事例(高橋奈美・渋谷春美)
 ・統合失調症と2型糖尿病のある事例(照井レナ)
 ・仙骨部および右踵部に褥瘡のある事例(佐々木雅彦)
 ・要支援高齢者の事例(深川周平)

定価  本体 3,200円(+税10%)

ISBN 978-4-911097-03-8

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