新刊情報★★★★『公衆衛生看護活動論 技術講習第3版』
本書は,第 3 版の出版となりました。第 2 版の出版から 5 年が経過し,多くの法制度の改正がみられることも鑑み,法制度について新たに見直すとともに,演習事例内容についても見直し充実させました。
新たに加えた内容として特筆することは,一部の個別事例の説明の際に見取り図を導入した点です。平成 28 年 2 月に取りまとめられた「医道審議会(保健師助産師看護師分科会保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書)」においては,保健師国家試験に視覚的素材を活用することが述べられ,例として住宅見取り図や図表等のデータをもとに情報を理解・解釈して必要な介入を判断するような問題を導入することが示されています。
このような背景を考慮して,第 3 版においては,住宅見取り図を取り入れ,視覚的素材からの対象事例の理解ができるように工夫しました。鈴木晃先生には見取り図に関するコラムの執筆を依頼しました。
新刊情報★★★★『保健師活動を展開する扉』
地域で展開される保健活動の中で、保健師は地域住民の生きざまに触れ、感じ取り、住民の健康に必要な事と効果的な方法を考えて行動しています。しかしながら、保健師の思考や感覚は目に見えづらいものです。
そこで、筆者たちは、自身の保健医療の実践の中で、印象深く留まっていた保健師の思考や感覚を記し、エピソードの意味を掘り下げて、保健師の役割や機能をわかりやすく伝えようと試みました。
2013年4月に通知された保健師活動指針の10項目の第1番目は「保健師活動のPDCAサイクルの実施」です。筆者らは、これに先立ち、PDCAに沿って保健師活動を示すツールである、「保健師活動の展開図」を開発し、2013年3月に出版しました。今回は、この展開図で示したPDCAのプロセスを「扉」としました。読者の方々が、これらの一つひとつの扉を開けると、保健師活動の場面を訪れることができます。
保健師って何だろうと思っている方、保健師に関心を持った方、保健師活動の原点に戻って確認したい方、さまざまな読者の方々がご自分の目的で、どこからでも読んでいただける本です。筆者らが大切にしていることを共有、共感して頂けると幸せです。
新刊情報★★★★『音楽療法ものがたり』ー可塑性を拓くー
この今までにない変化をもたらすこと…これが脳の可塑性に繋がっていると考えられるのでは、と捉えられます。徐々に徐々にの寄り添いから、新たな脳のつながりがヤマトさんの中に出来たのではないでしょうか。
長い時間がかかりましたが、音楽を介した脳への関わりはヤマトさんへの寄り添いとなり、それが結果、別人の笑顔になりました。
この物語…ここでの実践事例は、脳科学では可塑性として考えられることが分かります。
この本の色々な物語には、様々な変化があり、それを脳の可塑性と考えてみたのです。
「あとがきに換えて」より
新刊情報★★★★『共感』 看護における共感の測定と開発
THE MEASUREMENT AND DEVELOPMENT OF EMPATHY IN NURSING
1st edition
by William J .Reynolds
訳 青木好美 片山はるみ 鈴江毅
現在の医療現場では、患者を取り巻く社会情勢の変化や医療の発展が著しく、患者のケアに関しても複雑でより高度な技術が求められています。そのような現場では、看護職が「患者に共感できない」と感じる場面が増えている現状があります。この現状は、看護職にとって共感ということばの意味が、同感や賛同と混同しているからだと考えられます。看護職が患者に共感できないことは、看護介入を妨げることになります。したがって、私は、看護職に対する共感の教育が改めて必要だと感じていました。そして、教育方法を評価することが可能な共感を評価する尺度が必要だと考え、本書と出会いました。
共感を評価する尺度は、既に多く存在して、使用されています。しかし、本書で開発された尺度は、臨床例として看護師と患者の会話が示されており、一般的な尺度とは異なっています。また、本文中では、尺度開発に関する研究の方法や結果だけでなく、具体的な教育方法が示されています。このようなことから、本書は、看護学生だけでなく、現場で働く看護職、教員、研究者と幅広い看護職に必要とされると考えます。
新刊情報★★★★『助産師ものがたり』
助産師として日々悩みながらよい仕事をしたいと思っているあなた。ドキドキ・冷や冷やをどう乗り越えたか。貴重な体験を40人の先輩助産師が伝えます。
《はじめに》
助産師は日常的に多くの赤ちゃんとママに関わっています。
私は「乳児期は肌身離さず、幼児期は手を離さず、学童期は目を離さず、思春期は心を離さず」と母になる人に語っています。そして、育児では身体の栄養だけでなく、心への栄養を忘れないようにと伝えています。心への栄養は「愛」であり、愛情のこもった優しい言葉かけが大切なのです。
私は多くの人々との関わりでの出会いから考えたことや、感じたことを、助産師として日々悩みながらよい仕事をしたいと思っている皆さんにお伝えしたいと思います。
私の経験で足りないところを書いてくれるのは、一緒に仕事をしている仲間や助産師として私の元から巣立っていった教え子たちです。
辛いとき、助産師を辞めようかと思ったとき、そして、落ち込んだとき、この本から勇気をもらえるような、そんな本をお手元に届けたいと思っています。
どこから読んで頂いても、何か心に残るものがある、そんな本になっています。
齋藤 益子
新刊情報★★★★『福岡女学院看護大学が開発した「第四の看護教材」ミッションタウンへようこそ』
発刊によせて
福岡女学院看護大学・学長の片野光男です。
この度は、本学が開発中の「第四の看護教材」である「ミッションタウン(以下、MT)」をご訪問いただきありがとうございます。
MTはパソコンやスマートフォンといったWeb上に作られたバーチャルな町です。
「第四の看護教育」というのは、我々が作り出した表現であり一般的な言葉ではありません。第四という意味は、現在実施されている講義、シミュレーション教育および臨地実習に続く四番目の看護教育という意味です。
新刊情報★★★★『在宅看護過程演習 改訂版』
著者らは,在宅看護に関する科目を教授する上で,在宅看護過程あるいはアセスメントに関する参考図書が未だ少ないこと,市内の同じ訪問看護ステーションへ複数の看護系教育機関が実習しているが,使用している看護過程記録の様式も内容も様々である,という現状を把握しました。
そこから,看護過程の図書が1冊あるととても便利であり活用したいという話に発展しました。初めは,各大学によって記録様式も記録内容も異なり,ディスカッションのなかでは看護過程の要素である看護目標,期待される成果,看護計画など使用する用語と概念については意見が分かれる部分もあり,果たして一つにまとまるのかと危惧することもありました。しかし,最終的には在宅における看護過程を展開する上での療養者及び家族の生活を視る,捉える,理解しようとする根底となる価値観,基本的な考え方は同じではないかという結論へ至りました。その結果が本書となります。本書でのアセスメント枠組みや用語の用い方など未だ発展途上であると考えますが,今まで自分たちが教授してきたことを先ず形にしました。ぜひ,教育の場,訪問看護の実践の場でご活用いただき,皆様のご意見をいただけると幸いです。
この本の著者らは,本書のコンセプトに賛同いただいた在宅の看護教育に携わっている方々です。講義から演習,実習,実践をとおして,初学者が活用しやすいものを目指して作成しました。以上,初版の理念を引き継ぎ,本書は,改訂版となります。
新刊情報★★★★『詩集 アフリカの大地』
だんだん細くなってゆく腕をじっと見つめていたあなたが
「村で病気の治療をします」と言った
私は 小さくうなずいた
あなたは 弟が運転するバイクに乗って診療所に来た
「今から バスターミナルに行きA村に帰ります」
あなたは ほほ笑んでいた
3歳の娘は 母と旅することを喜んでいた
私は、あなたの背中にそっと手を当てた
背中は冷たく硬かった
私はバイクが見えなくなるまで手を振った
後から 後から 涙が溢れた
村に帰るあなたを見送りにバスターミナルへ行った
ネクタイを締めたあなたが私たちを待っていた
B村行きのバスを見つけると あなたは満顔の笑みを浮かべた
座席に座るとあなたは急に目を伏せうなだれた
私たちは 踊る真似をして あなたを笑わせようと必死だった
バスが動き出すと あなたは身を乗り出して手を振った
私たちは 両手を大きく振った
私たちは みんな泣いていた
私たちは あなたたちのことを決して忘れない
- 新刊情報★★★★『始めてみようよ 認知症カフェ -浜松市検証事業の継続からみた提案ー』
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- 新刊情報★★★★『保育内容・領域 言葉 演習と講義』
- 新刊情報★★★★『保健医療福祉専門職のための 事業化・施策化のすすめ方』
- 新刊情報★★★★『PDCAの展開図でわかる 「個」から「地域」へ広げる保健師活動』 改訂版
- 新刊情報★★★★『ワークブック 地域/公衆衛生看護活動事例演習』
- 新刊情報★★★★『在宅看護学』(第6刷増補新訂版)
- 新刊情報★★★★『デスカフェ・ガイド』~「場」と「人」と「可能性」~
- 新刊情報★★★★『 助産師マコ 続・助産師ものがたり 』
- 新刊情報★★★★詩集『アフリカの風』
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- 新刊情報★★★★『ケアの論理』認知症ケアの学び返しの旅から
- 新刊情報 ★★★★老年看護の縦横な語り
- 新刊情報 ★★★★音楽療法
- 新刊情報 ★★★★わが国在宅高齢者の主観的健康感
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- 新刊情報 ★★★★乳児保育Ⅰ
- 新刊情報 ★★★★現代公衆衛生学
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